新米シスアド業務改善レポート
パソコンの基礎知識
新米シスアド業務改善レポート  パソコンのスペックの見方

■パソコンのスペック

パソコンの性能を見極めるためにスペックの見方もしっかり身に付けておきましょう

CPU

パソコンの頭脳にあたる装置です。
クロック数が大きいほど高速と言われていますが、1.3GHZ以上くらいあれば体感的にそれ程違いは無いと思います。
メーカーはIntel社とAMD社が主になっています

Intel社の製品はPentiumシリーズとCeleronシリーズがあり、Pentiumシリーズの方がCeleronシリーズより、高性能で高価です。
PentiumシリーズはPentiumV、Pentium4が一般的です。他にはPentiumD、PentiumM(Centrino)などがあります

PentiumVは2000年に1GHzを超え、Pentium4は2002年に3GHzに到達、その一方で発熱量の増加に伴うパソコン内部を冷却するファンの音の問題があります
PentiumDはデュアルコア構造といって、2個のCPUコアを搭載していて複数タスクを処理することが得意なCPUですPentiumM(Centrino)はノートパソコンへの搭載を前提に設計されたプロセッサで、電力の浪費を防ぐ構造が採用されていますCeleronシリーズはPentiumシリーズよりも価格が安く、低価格パソコン向けとして多く使用されています

AMD社の製品はAthlonシリーズですが、こちらはIntel社のCleronよりも更に安いので、特にこだわりがなければ、Athlonシリーズでも問題はないかと思います
Athlonシリーズの商品はAthlonXPとAthlonXP-MとDuronというのがあります

商品名は<AthlonXP1900+>等の名前で、1900+という後に付いているナンバーは周波数ではないので注意が必要です。(ちなみにAthlonXP1900+の周波数は1.6GHz)AthlonXP-Mはノートブックパソコン向けプロセッサ

Athlon64は一回の処理で64ビットのマイクロプロセッサで、2GHz前後の性能を持っていますDuronはAMD社製で、Intel社における低価格プロセッサ「Celeron」と同様の位置づけの商品です

1Ghz弱程度で、Celeronと比べ低価格で高性能であるとされていますこれらのCPUは互換CPUとも呼ばれます


■メモリ

CPUよりも処理速度を体感できるのがこのパーツですそれぞれのパーツの役割としては、CPUを人間、メモリを机、ハードディスクを本棚に例えられます

CPU(人)がハードディスク(本棚)からEXCELやWORDなどのファイル(本)をもってきてメモリ(机)に置いて作業する。

ここで、机が大きければ一度に沢山のファイル(本)をメモリ(机)に置けますが、メモリ(机)が小さい場合、何度もメモリ(机)とハードディスク(本棚)を行ったり来たりしなければならないので、作業に時間がかかってしまいます
ハードディスクはずっと記録しておく場所、メモリは一時的に記録しておく場所です

パソコンを選ぶ際に、快適に作業したいのであればこのメモリはかなり重要な検討項目です

ちなみに、Windows XPの標準メモリは256MB以上で推奨は512MBとなっていますわたしのおすすめは512MBです。
これは私が使っていて快適だと思うからです

画像や動画ファイルを頻繁に使う人やウィルス対策系ソフトをインストールしている方はこれでも足りないかもしれません

また、後に増設する可能性も考えて、空きスロットの数なども頭に入れておきましょう

メモリの増設は以外と簡単なので、ぜひ挑戦してください。→メモリ増設手順

■ハードディスク

ハードディスクはOSから写真やEXCELファイル単位まであらゆるデータを記録する装置です
磁気ディスクといってフロッピーやCDやDVDと似た構造をしています

メモリが一時的にデータを保存するのに対しハードディスクは電源を切ってもデータが消えずに永久に保存されます

写真や動画など、年々、あらゆるデータが大きくなってきているので先を見越して容量は大きければ大きいほどいいと思います

容量以外で注目すべきは、回転数とデータ転送方式です

回転数は5400rpmと7200rpmの二種類が主で、回転数が大きければ高速ですが、発熱量が多い為、寿命が短いといわれています

データ転送方式はウルトラ-UTAとシリアル-UTAがあります

パソコンを新規に買う予定の方は、容量に重点を置いて購入すれば問題ないと思います

増設や交換を考えている方はデータ転送方式や回転数も頭にいれておかなければなりません


なお、ハードディスクは大容量ですが欠点として衝撃に弱い、気温が低いと故障しやすい、寿命が短い(3年〜5年くらい)などがあげられます

 

■OS

OSとはコンピューターを動かす上で基本となるソフトウェアのことで、これがインストールされていないとパソコンはただの箱になってしまいます

一般的なOSは、WindowsとMacがあります

WindowsとはMicrosoft社がつくっているOSです

現在購入するのであればVistaかXPという選択になりますが、企業で使うのあれば、XPをお勧めします

Vistaは新ユーザーインターフェースである<Windows Aero>などで見た目はかっこいいですが、仕事をするには見た目は関係ないし、メモリが512MBでもかなり遅いので、あまり、作業効率がよくありません

また、このOSはまだ2007年1月に発売されてそれほど期間が経過していないので、なんとなくまだ信頼性に欠けるような気がします

Vistaはセキュリティー機能などが強化されているそうですが、XPもかなり完成されたOSだと思います

Mac とはApple社がつくっているOSです

マルチメディア系に強く、画像処理などの性能が良い

また、ウィルスに感染しにくい、安い?などの利点があります

特別デザイン系の仕事をするのでなければWindows XPを選択することになるでしょう

WindowsXP Home Edition

 

クライアント用のパソコンであればこのバージョンで問題なし

WindowsXP Professional Edition

 

HomeEditionとの違いは、ファイルアクセス管理機能やネットワーク管理機能といった機能の有無

Windows Vista Home Basic

 

ファイル管理システムやサイドバーを搭載

<Windows Aero>はは搭載されない

Windows Vista Home Premium

 

Vista Home Basicの上位バージョンで、Home Basicの全ての機能と新ユーザーインタフェース<Windows Aero>を搭載

メディアセンター機能などマルチメディア関連の機能が追加されているが、オフィスで使うには必要の無い機能といえる

Windows Vista Business

 

名前の通りビジネス向けのバージョン

ネットワーク管理機能やTabletPC機能など搭載されている

Windows Vista Ultimate

 

Vistaの機能のすべてを利用することが可能

Windows XP Media Center Edition 2004

家庭用エンターテイメント使用。テレビ番組の放映やデジタル録画を見たり、音楽やデジタル・ビデオ、DVD映画の鑑賞などを行うことが可能です

テレビチューナー、テレビ出力、デジタルオーディオ出力の機能を搭載、リモコン入力に対応

通常のXPでもこういった機能は持たせることができますが、最初から対応しているというところがウリ

Windows 2000 Professional

 

安定性、セキュリティ面共にオフィスでクライアントPCとして使うには十分なOS

 

■FDドライブ(フロッピー)

パソコンの低価格化に伴ってメーカー側も利用頻度の低いFDドライブは省く傾向にあります

パソコンが起動しなくなった時の起動用フロッピーディスクも今はCD-ROMで起動できるようになりFDドライブは必需品ではなくなっています

また、USBメモリの普及も原因の一つです

FDドライブの無いパソコンを購入しても社内にFDドライブのついたパソコンが1台でもあれば、LAN経由でフロッピーを使うことができます。

また、外付けUSBタイプもあります

 

■光学式ドライブ

ハードディスクは磁気で記録するのに対してCD,DVDはレーザー光で記録するので光学式ドライブと言います。

FDドライブと対照的にあらゆるパソコンに搭載されるようになりました。

下記のようにどのメディアを扱うことができるかを確認しましょう

あと、書き込み速度も性能の目安となっています

CD-ROM 読み取り専用
CD-R 一度だけ書き込み可能
CD-RW 消去して繰り返し書き込み可能
DVD-ROM 読み取り専用
DVD-R 一度だけ書き込み可能
DVD-RW 消去して繰り返し書き込み可能
DVD-RAM 繰り返し書き込み可能
DVD+R 一度だけ書き込み可能
DVD+RW 消去して繰り返し書き込み可能

 

 

■ディスプレイ

パソコンのディスプレイといえばもともとはブラウン管に代表されるCRTディスプレイですが、現在の主流は液晶ディスプレイになっています

場所をとらない、軽い、省電力、発熱が少ない、目に優しいなどの長所から当然といえるでしょう

 

液晶ディスプレイのサイズについて

これまでパソコンのディスプレイの大きさはインチ、テレビは型で表現されていましたが最近はテレビパソコンの普及から型で呼ばれるようになりました

違いを把握しておきましょう

 

液晶ディスプレイの大きさの見方

         型は画面の枠も含めた大きさ         インチは表示部分だけの大きさ

 

解像度

サイズだけでなく解像度も見落とさずにチェックしましょう

XGAは横1024×縦768

SXGAは横1280×縦1024

UXGAは横1600×縦1200

文字を読むのにちょうどいいサイズは

1024×768ピクセルです

 

輝度

輝度が高いディスプレイは明るく鮮やか、低いと暗くて見ずらいです

 

コントラスト比

コントラスト比は画面の最も明るい部分と暗い部分の差を表すもので<500:1>などと表記されます

左の数字が大きいほど鮮やかに表現されます

 

応答速度

WORDやEXCELなどで使うのであれば気にする必要はありませんが、テレビやDVDをみる場合は応答速度が高速のものを選びましょう

目安は16ms以下くらいです

※msは1画面が表示されるのにかかる時間

 

 

 

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